ミューズ・セッション エピソード3
わたしと天然石の出逢いからの
ストーリーをお話しさせていただきますね。
エピソード.3
花冠とワイヤーと、私の旅のはじまり
今だから言えるのですが──
振り返ってみると、なかなか面白い話です。
でもその当時は、何がなんだか分からないまま、ただ夢中で前に進んでいました。
ノートに「夢の続きを叶えたい」と書いた私は、
やがて、天然石のワイヤーペンダントと出会いました。
そして気づけば、その制作に夢中になっていたのです。
自己流でつくった作品に、
「いいね」と言ってくれる人がいて、
さらには「買いたい」と言ってくれる人まで現れた──
それはもう、驚きと喜びの連続でした。
同時に、心の中にはこういう気持ちもありました。
「わたしでいいのかな?」
実のところ、当時の私はまだまだ自信がなくて。
でも、「作れる喜び」がその不安を、軽やかに超えていったのです。
制作をしているときの感覚は、まさに人生の“新感覚”。
ある日ふと思いました。
「今じゃなくて、子どもの頃のような気持ちで作った方がいいかもしれない」
自分に問いかけてみました。
「いつの気持ち?」
「小学6年? 3年? 幼稚園?」
そんなふうにたどっていった先に、ふっと思い出したのです。
5歳か6歳の頃、田んぼのそばで夢中になって作っていた
シロツメクサの花冠。
あの時の、
「ただ好きだから」「夢中になれるから」
という気持ち──
ワイヤーを巻くときの感覚に、どこか似ていたんです。
気づけば心はスッキリと晴れて、こう思えました。
「今こそ、自由な感覚を最大限に働かせて、
イマジネーションを思いのままに使いながら、
わたしらしい旅へ出よう。」
そうして始まった、ワイヤージュエリーの旅。
それは今も変わらず、あの花冠を作っていた頃のような、
無邪気で、しあわせな時間のままです。
あなたも、
子どもの頃のイマジネーションがふっとわいてきたら、
そっと外に出してあげてくださいね。
きっと、それが新しい旅の始まりになるはずです。
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お読みいただき
ありがとうございます。
長谷川真由美
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